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Kids hurt too Hawaiiプログラムリーダー・伊藤ヒロさん

大切な人を亡くした子供達をケアーするハワイのNPO団体が東日本大震災の支援活動を行う。

ホノルルにて様々な理由で親と離れて暮らさなければならなくなった子供達のケアを行っているNPO・Kids hurt too Hawaii。 東日本大震災後からは活動を日本全国へと展開するほか、養護施設等で育った若者たちへの支援活動にも力を注いでいます。今回はこの団体のプログラムリーダーである伊藤ヒロさんのインタビューと Kids hurt too Hawaii の活動についてご紹介します。

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Kids Hurt Too Hawaiiは日本でも活動を行っており、東北大震災後、年3回の頻度で東北を訪れ活動を継続しています。現在は朝日新聞厚生文化事業団の支援を得て、東北地方に限らず東京・大阪での講演、2014年は福岡、北海道などでの講演も予定され、活動を日本全国へと展開しています。
またハワイと同様、養護施設等で育った若者たちへの支援ということでも、日本での支援活動に力を注いでいます。
2010年には、ハワイの代表としてFBIから表彰を受け、ワシントンDCのFBI本部へ招待されました。

パートナーとの出会い

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私は 2 歳の時に母と妹を一酸化炭素中毒事故で亡くし、以来、弟と一緒に児童養護施設での生活を余儀なくされました。そして、千葉県勝浦にある海の近くの大学へ進学。その時にサーフィンと出会い、いつかサーフィンのメッカであるハワイに行ってみたい!と憧れを持っていました。

その後、マイアミに 2 年、そしてポートランド・オレゴンの大学に進学しました。ポートランドでは、世界で初めて死別体験をした子供達の心のケアーを支援する活動を始めたダギーセンターという施設で自分のトラウマ、そして死別体験と向き合うグリーフ・ワークを、後に私の妻となるシンシア・ホワイトから学び、母と死別した体験、12年間に渡る養護施設での体験等と向きあいながらグリーフワーク、トラウマワークを学びました。

Kids hurt too Hawaiiの設立

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このグリーフケアで自身の喪失・トラウマ体験と向き合うことが出来た私は、シンシアと結婚。シンシアはとても有能なグリーフケアのスペシャリストで、「彼女の持っているノウハウをぜひ自分にも教えて欲しい」という声はアメリカのみならず、日本の大学を始め多くの国からありました。

その後ハワイに移住してみて、かつての私のように親と離れ離れに暮らさねばならなくなった子供、親を事故や病気で亡くした子供、そしてトラウマを抱えた子供が多くいた事を知ったのです。

誰かが手を差し伸べなければ、その傷が癒えないまま、また自分自身が傷を負っていることを自覚せずに、大人になる子供も多くいます。私も大学生になるまで、母の死に対するトラウマを持っていることに気づかず、最初はとても混乱しました。そして、傷の深さを自覚しました。

ケアをするのも専門的な知識を持った大人でなければなりませんが、その知識を学ぶ場所も人もまだ少ないのが現状です。

012_014Kids hurt too Hawaii では、子供達がそれぞれ抱えていることを話し合ったり(無理に話させたりはしません)、遊戯療法、芸術療法、グループ療法などをベースにしたトレーニングを受けたファシリテーターがピアサポートを行います。

ファシリテーターの養成講座プログラムもおこなっています。
(写真右)ファシリテーター養成講座の様子。

012_002ハワイならではのプログラムも実施しています。
例えばタロ芋畑でのプログラム。

フラを学んでいる方々はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、古代ハワイアンはタロイモを家族と捉えて生活をしてきました。

このプログラムでは、タロイモ畑に行き、タロイモを実際に見て、タロイモ畑で地元の人たちと働いて、ハワイで言う(オハナ)家族の意味を体験するというプログラムです。

012_013また、ハワイの自然をめぐるハイキング、サーフィン、アウトリガーカヌー、イルカと触れ合うプログラム、ウクレレのプログラム、ドラゴンボートレースなどユニークなプログラムを開催しています。

ハワイに旅行にきた皆さんもボランティアとしてご参加いただけます!
(参加方法については記事の一番下へ)

東日本大震災で被災した子供達を救う『キッズ・ハート・プロジェクト』の発足。

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2011 年に起きた東日本大震災。何かできることがあるのではないかと考えた私たちは、すぐに行動を起こしました。地震によって親と離れ離れになった子供達の心のケアを、タイムリーに行わなければならないからです。

大きな衝撃を受けた後の感情表現は、子供によってさまざま。ケアの方法を知らない場合、そのサインを見過ごしてしまったり、あるいは行動を抑制しようとしてしまいます。

私達は長期的にケアを行えるようにプロジェクトを進めています。

地震発生後、募金を募ったり、ボランティアを集めてトラウマを抱えた子供たち(大人も含む)との正しいかかわり方についてトレーニングしたり、地域団体とネットワークして連携を組み、ハワイと日本の両方でグリーフワークができるようにしています。
私たちは、大体2 週間~3週間、日本に滞在をしますが、それでもまだまだ時間も人も足りない程、深刻な状況は変わっていません。

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逆に、震災に対する関心が日本のみなさんの中に少しずつ薄れていることに危機感を持っています。被災地の子供達のために私たちと共に活動をしたい方々と、子供達の笑い声を取り戻し、悪夢の様な記憶を心のそこから追い払い、小さな光が未来を照らす大きな光となるよう全力で頑張りたいと思います。

写真上:仮説住宅を訪問し、コアの木を削ってヤスリを掛けるハワイアンヒーリングアクティビティ。
写真下:ハワイのおもちゃを持参して東北の子供達と

ハワイがくれた贈り物をこれからも生かしていきたい。

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今は大好きなサーフィンはもちろん、カヌーレースに出場したり、ウクレレ・ピクニックに子供達と参加したり、冬はトーイン・サーフィンをしています。

私にとってハワイは、未だに新しいことにチャレンジできる場所であり、15年近く経った今でもハワイの生活を楽しんでいます!

また、愛 on Japan というキッズ・ハート・プロジェクトの活動を様々な方に知って頂き、ファンドレイズ(寄付)をするためのゴルフコンペを3年間開催しました。

ハワイでの私のやってきたことは子供達の心のサポートをしてきたハワイからのご褒美だと思っています。まだまだやらなければいけない事はたくさんあります!

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Kids Hurt too Hawaii の伊藤ヒロさんと奥様のシンシアさん、お二人が持つ経験は、日本の大学や各地で、たくさんの方々が関心を持つ内容でとても注目されています。明るくオープンな性格のヒロさん、シンシアさんの周りには、いつも子供達が集まってきます。

3月上旬、日本全国から死別・喪失・トラウマ体験した子供達とどう寄り添うか、というKids hurt too Hawaiiの4日間のファシリテーター研修トレーニングを17名の方々が終了され日本に帰られたばかりなのだそうです。このように東北に限らず日本全国で関心が深まっています。
それだけ、心のケアをきちんとした技術を持ってできる人が、まだまだ少ないことの表れでもあります。

東北でのキッズ・ハート・プロジェクトでは、宮城のフラスクールやハワイアンショップもボランティアメンバーとして参加協力をしたとのこと…。
Kids Hurt too Hawaii の最新の活動情報は、オフィシャルサイト(英語版・日本語)と Facebook からどうぞ!

NPO・Kids Hurt Too HawaiiオフィシャルHP:http://www.kidshurttoo.org/
Facebook: https://www.facebook.com/kidshurttoo
キッズ・ハート・プロジェクト:https://www.facebook.com/KidsHeartProject
 東日本大震災後、立上げられた子どもたちのグリーフ、トラウマへのケアとファシリテータートレーニングを行う機関

★日本語で問合せ可!ハワイでのボランティアへの参加方法
ハワイ本部やワークの参加の他、Tシャツやステッカーを購入して寄付に充てるといった方法があります。
オフィシャルサイトからお問い合せ、または伊藤ヒロさんのFacebookへ直接お問合せください。
https://www.facebook.com/hiro.kidshurttoo